資産運用でコントロールできること できないこと
資産運用でコントロールできること できないことがあります。
まずコントロールできないことはリターンです。
リターンがコントロールできるのならば投資はこれほどやさしいものはありません。
コントロールできるのはアロケーション 資産配分です。
長期的なパフォーマンスは資産配分で決まることが知られています。
次はリスク 分散投資でコントロールできます。
最後はコスト 信託報酬料の安い ノーロードの金融商品の選択
アロケーション リスク コスト この3つはコントロールできます。
これらをしっかりコントロールできればその結果として良い投資成果が得られるのです。
でも多くの人達はコントロールできないリターンをコントロールしようとして失敗するのです。
資産運用を成功に導く「4つのパラメーター」
▼ 収入(いくらあるか)
▼ 貯蓄率(収入のうちどれだけ運用に回せるか)
▼ 運用率(何%を目標に運用するか)
▼ 時間(何年かけて運用するか)
すべて収入 貯蓄率 運用率 時間の4つのパラメーターで決まる。
現在の自分の状況(収入 貯蓄率 運用率 時間)を考えて
どこまでこのパラメーターを操作できるか考える。
4つのパラメーターで一番重要なのは時間
収入 貯蓄率 運用率が不利でも時間があればなんとかなる。
お金持ちになろうと思わなければなれないが
短期間でお金持ちになるのは難しい
長期分散投資が資産運用の王道です。
銘柄の限定的な分散で安定収益
従来 株式ファンドは百を超える銘柄に分散するのが一般的だ
値動きの異なる資産を組み合わせた方が全体のリスクを抑えるという考え方だ
しかし個人投資家は、むやみに銘柄を増やしても財務分析の手間や売買のコストがかさむだけ
最近では 分散効果を効かせるには30銘柄もあれば十分という見方が主流だ
グラフは銘柄数が増えても分散効果は限定的であることを示している。銘柄を1から10あたりまで増やしていくと分散効果は劇的に向上する。
20ぐらいになるとその度合いは緩やかになりさらに銘柄が増えると頭打ちになる。
50銘柄も100銘柄も大差がなくなってくる。
サラリーマンやOL投資家は 仕事と資産運用の両方をやっているから
銘柄数が少ないほうが 目配りができ分析にも時間がかけられる。
もっとも効率的な投資方法とは
ノーベル経済学賞の世界最高の頭脳が創り出した
現代ポートフォリオ理論によればもっとも効率的な投資方法は
インデックス・ファンドをなるべく安いコストで購入して
あとは何もしないで寝ていればいいということです。
面白くないと言えば面白くないですが
これがもっとも効率的な投資方法なのです。
個人投資家の強み
機関投資家の組織力 資金力には個人投資家は対抗できません。
個人投資家が機関投資家に対抗するには
個人投資家の強みを生かすべきだと思います。
機関投資家には決算があり ノルマもあり また資金を集めている関係上
顧客に対して説明義務があります。
個人投資家には決算もノルマもまた説明義務もありません。
自分の好きな銘柄を 自由に買え また決算もノルマもない為
手放す必要もなく上がるまで待てばいいのです。
長期投資こそ個人投資家の最大の強みなのです。
「得する」より「損したくない」
「損切りは早く利食いは遅く」ができない心理的理由
プロスペクト理論とは「利益はなるべく早く確実なものにしたがるが
一方で損失は先送りにしたがる傾向がある」
つまり結果として利益がでている場合ではリスクを
回避して現時点で利益を維持しようとする
損失が出ている場合は逆に
株価が更に下がるリスクを冒して
損失を撮り戻そうとする心理になる。
リターン・リバーサル
株でも債権でも 値が上がり過ぎたものは どこかで下がる
逆に下がり過ぎたものは どこかで上がる
その反転に賭ける投資が リターン・リバーサル
実はこれが一番ボロ儲けできる投資法だと言われている。
株式投資で儲けるには
株式投資で儲けるには難しい理論は必要ありません。
安い時に買う勇気と 高くなるまで待つ忍耐 この二つだけです。
どんなに難しい理論を振りかざしてみても
安い時に買った相手には勝てません。
株は結局のところ買わなければ始まりません
買って売って初めて儲けがでるのです。
理屈より行動です。
ROE(株主資本利益率)が8%を超えると株価が割高でも買われる
ROEが8%を超えた銘柄は市場平均より高くなる傾向がある。
もっともいいのは前期はROEが8%未満だが今季は8%以上になる銘柄が有望
外国の機関投資家はそもそもROE8%以上の銘柄が中心
8%未満の低ROE銘柄は買わない
ROEが8%を超えて過去5年以上高いROEを維持していれば
株価が好調に推移する傾向がある。
ROEに注目しよう
DOE4.5%以上が国際有望銘柄
DOE(自己資本配当率) = 配当総額 ÷ 自己資本
配当性向 × ROE にも分解できる
株式の配当収入と価格変動損益の総合リターンを推測できる指標
PBR1倍割れの不人気こそ注目
日本株投資では統計的に割安株を買ったほうが投資効果が高い
日本株投資では収益が急拡大して株価が倍になる企業より
株価が激安株から反発して倍になる企業を探す方が楽です。
日本株にはPBR(株価純資産倍率)1倍を割り込んだ銘柄がある。
PBR0.5倍とは例えるのならば千円札が500円で売られている状態
PBR0.5倍の不人気株は潰れることなく堅実経営を続ければ株価はいつか見直されて上昇する。
低PBR投資の注意点は倒産リスクです。
自己資本比率が50%以上 安定的に黒字を計上し配当も出している企業から
PBRが1倍を大きく割り込んでいる銘柄を選別する
これは今は証券会社のスクリーニングを使えば簡単に選別可能です。
あとはひたすら上がるまで待つだけです。
実際の企業価値以上に売り込まれた銘柄を探す。
PBR1倍割れは会社が倒産しても残された資産額が株価を
上回ることになるか゛現実に残された資産を売却しようと
しても買い手が現れなければ意味はない。
残された資産をもっと厳しく見積もるのがネットネットバリュー
現金と預金 短期保有の有価証券は財務諸表の数値を使う
売掛金と受取手形は評価85% 資金回収が可能なのは経験的にこの程度
在庫は50% 固定資産は45% 換金性から厳しく見積もる
これら評価額の合計から負債を引いたものが企業の解散した時の価値
これを更に厳しく見るために3分の2としたうえで株価で割って
値が高いものは解散価値と比べて魅力が高い。
PBR1倍割れは今なら証券会社のスクリーニングを駆使すれば 簡単
に検索可能ですが このネットネットバリューは 残された資産が
本当に価値があるのかを徹底的に分析する指標です。
PBR1倍割れだけで 割安かどうかを判断するのは危険です。
貸借対照表の分析が必要です。
銘柄を選ぶ際に見るべき財務指標は4つだけ
財務指標は必ずチェックすべきポイントでこれをしないで株で儲けるのは難しい
PBR(株価純資産倍率)1倍未満が割安
PER(株価収益率) 15倍以下が目安
ROA(純資産利益率) 5%以上が目安
ROE(株主資本利益率)10%以上が目安
これらは今は証券会社のスクーリニング機能を使えば簡単に検索可能
以上4つの指標を見て銘柄を選ぶ
選ぶポイントは全般的に数字が良い銘柄を選ぶ
例えばPERやPBRが良く
ROAやROEが悪い数字の場合は割安かもしれないが業績が悪い可能性があります。
ROEが高く
ROAが低い場合は借金に頼った経営である可能性がある為業種によっては避けたほうが無難
一番いいのは4つとも良い銘柄を買うのが賢い
ただスクーリニング機能で得られたPBRは当てにならない場合がある
貸借対照表まで分析が必要です。
Jリートの購入判断は6つの指標をチェツク
1 分配金利回り
2 取得額変動比率
変動負債の比率は日銀が利上げすればすぐ上がる
25%以上なら要注意
3 平均築年数
平均築年数は浅いのがいい
4 LTV <= 50%以下 安全
5 NAV < 1 割安
6 地震PML 20%未満が目安 低いほど良い
RIETの指標をチェツクできるサイトが
JAPAN リート.com http://www.japan-reit.com/list/rimawari/
Jリートを安く購入するタイミングは
分配落ち3営業日 前後に買う
公募増資した時に買う
この2つが Jリートを安く購入するコツだ
森ヒルズリート https://www.mori-hills-reit.co.jp/
特色は長期契約が柱で安定感が大きい
保有資産の大半で スポンサーの森ビルとの
間で長期固定の賃貸借契約を締結している。
2021年1月末に期限が来るスポンサーとの
契約も これまでと同条件の5年間固定賃料で
改定した。オフィス市況が悪化しても収益への
影響が最も低い銘柄である。
デメリットとしては
オフィス市況が活況でも賃料は上げれない
東京一点集中なので東京で災害等が
起こった場合は大打撃を受ける可能性が高い
REITのETF
MAXIS高利回りJリート上場投信
予想分配利回りの高い東証上場REITを対象指数とするETF
支払基準日 1/10,4/10,7/10,10/10
信託報酬(税抜、%)0.25%
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
東証上場のREIT全銘柄を対象指数とするETF
2/10,5/10,8/10,11/10
信託報酬(税抜、%)0.155%
それぞれ特色があります。
MAXIS高利回りJリート上場投信は
利回りの高いREITに投資し
東証REIT指数連動型上場投信は
全銘柄のREITに投資します。
この2つを組み合わせると上手い具合に
1月 2月 4月 5月 7月 8月
10月 11月
分配金をくれる月が分かれており
MAXIS高利回りJリート上場投信の
翌月に東証REIT指数連動型上場投信の
分配金が入ってきます